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Your Photography Blog
執筆者の写真Photography Your

15の春から始まって




こんにちは^^

神奈川・横浜を中心に関東近郊出張撮影をしてます、【Your Photography】のReiriです。


10月も半ばに差し掛かってようやく秋っぽくなってきましたね~~。

朝晩冷えを感じることも増えてきたので、風邪をひかないようにたくさん寝て温かいもの食べて、超元気に生きていきたいところです!!がんばれ私の免疫力!!!!



季節が変わると色々振り返ってしまうのですが、この夏は、自分にとって縁あるひとの大切な撮影をさせていただきました。

数年前に出会った時は『お客様』だった彼女。その時は、15歳のお誕生日記念で私が当時勤めていたスタジオに撮影に来てくれて仲良くなったのをきっかけに、その後私のプライベートのロケ撮影で何度かモデルをお願いしました。

何となく自分の中にあったテーマは『15歳の彼女を四季を通して撮る』みたいな感じで、彼女の誕生日だった春から始まって、季節が変わるごとに計4回の撮影をさせてもらいました。

子どもと言う程コドモでもなく、大人と言うにはまだ少し青い、そんな『15歳』のポートレート。これは、その時の秋の写真です。

春と夏を経て、3回目の撮影だったこの時、私たちの関係性はだいぶゆるりとなってきていて、まるでお友達とぶらぶらお散歩をしながら撮っているような、力の抜けた構えてない感じでの撮影でした。

当時の私にとっては、その良い感じに力の抜けた撮影の雰囲気はとても新鮮だったものです(何しろ、お仕事としてスタジオで写真を撮る時は『撮られるぞー!』というつもりでお客様はいらしていますし、こちらも『撮るぞー!』という気合いを入れて撮ってるので。当たり前ですけど)。

撮影もほぼ終わった秋の夕暮れが迫る頃、街の中で色んな光や色が交錯するタイミングで切ったシャッター。この写真が醸し出す雰囲気が私は結構好きで、秋になると思い出してしまう1枚になったのでした。


それからしばらく経っての、今年。

noteの方でBlogに書いたりもしましたが、数年ぶりにお会いした彼女は、マタニティになっていました。

初めて出会った時は、子どもと大人のちょうど間にいたような、多感な時期の女の子、だった、彼女が……母になろうとしている!!!!

その衝撃と感動は、ちょっと忘れられません。

彼女のお腹はぽっこりとまあるいラインを描きだしていて、確かにそこに小さな命があることを実感させてくれました。

若いふたりの暮らす部屋にお邪魔して撮らせてもらったのは、これから始まる家族の歴史の、最初の記録。





それから少しして、夏の盛りの暑い日に、同じ空間で、私たちは小さなBabyを取り囲んで笑っていました。

3,500gに近い出生体重で爆誕したBabyは、私が来ると同時にちょっとへにょへにょと泣き、その後寝たと思ったらそりゃあもう深い眠りに落ちておりまして……。

ニューボーンの撮影はBabyが寝てくれた方がやりやすい、というのはありつつも、あまりにもぐっすり寝てるので、パパママの心境としては「ちょっと目が開いてるのも撮りたいんだけどな……」といったところで、あの手この手で起こしてみようとするのですが、まー起きない。

寝たままミルクを飲み、大音量のおならで健康的に排泄をして、そのおむつを替えてもらっている間も起きない。最後にちょこっとだけ目を開けてくれた時なんて、さも「うるさくて迷惑なんですけど」と言わんばかりの眼差しでした。

「で、これで夜中に起きて泣くんでしょ~どうせ」

と私が言うと、ママになった彼女は

「そうなんですよね~」と笑い、その表情があまりに柔らかくて、私はじんときてしまったものでした。











私は、彼女自身が赤ちゃんだった頃を知りません。出会った頃には、とても大人びた15歳の女の子でした。多感で、人のことを慮ることができて、彼女の前で大人ぶれるほど自分はちゃんと『大人』でいられてるかなあと思ったものでした。彼女が年相応の無邪気さを見せるとなんだかこちらも嬉しくなってしまうから、彼女が安心して無邪気でいられるようにしっかりしていたいなあ、なんて思ったりして(笑)。

そんな彼女が、この1年にも満たない間に経験した妊娠、出産は、きっと彼女の人生における未曽有の大激動だったことでしょう。

母になるという未知数の責任と、不安と、喜びと、幸せ、が、いっぺんにやってくる。それはきっと本当に大変で、目まぐるしくて、あとから思い出そうとしてもちょっともう記憶に留めきれないような、そんな大きな変化。

だから、写真を残しておけたら良いなと思いました。

私自身は、彼女の前でそんなに大人ぶれるほど大人でもなかったりもするのですけど(笑)、そんな私がたったひとつ、彼女よりちょっと(だいぶ)長く生きているからこそ、確信を持ってその価値を提示できるもの。覚えきれないようなたくさんの変化を、それに伴う記憶と感情を、写真はその1枚に詰め込んで残しておくことができます。


身ひとつで、あなたの近くに行けるようになっていて良かった。お子様を連れてのお出掛けのハードルの高さは、以前の職場の同僚が出産した時に実感を込めて語ってくれていました(笑)。多分この時期ちょっとそれは大変だから、あなたの近くに私が行きます。

そのひとの暮らす日常の中に、ちょこっとお邪魔させてもらって写真を撮ります。

きっと、時間が経てば経つ程に、大切な写真になると信じています。


今年は、このひと夏でマタニティとナチュラルニューボーン、そしてご実家での4世代撮影と、盛りだくさんで撮影をさせてもらいました。

ご実家にもお邪魔させていただいたのは初めてでしたが、あちこちにちょっと懐かしい写真が飾ってあって、撮影者としては嬉しい限り。

この夏の写真が、また増えていたら光栄です。





さあ、次は、どんな撮影でまた会うことができるでしょうか。

いつでも呼んでください。身ひとつで、カメラを持って、あなたの近くへ伺います。

今からその時が楽しみです^^



Your Photography(ユア フォトグラフィ)

黒木れいり



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